ノーベル文学賞

2016-10-193
Masters of War/Bob Dylan
やあ、戦争の親玉諸君
大砲を作る諸君
殺人飛行機を作る諸君
大きな爆弾を作る諸君
壁の後ろに隠れている諸君
机の後ろに隠れている諸君
諸君に知ってほしい
私は諸君の仮面を見通せるって事を

絶対に何もしない諸君、
破壊の為の製造以外は
諸君は僕の世界の中で遊んでいる
まるでこれが諸君の可愛いおもちゃであるように
諸君は銃を手に取り
私の視線から逃れる
向きを変えて遠くへ逃げる、
銃弾が飛んできたら

昔のユダのように
諸君は嘘をつき欺く
世界戦争は勝つことが出来ると
私に信じてほしいと思っている
しかし私は諸君の目を読み
そして諸君の考えを見抜く
まるで下水道を流れる水を
見通すように

諸君は自分の引き金は留めておいて
他の人々に発砲させる
諸君は後ろでただ見ている
死者の数が増えると
別荘の中へ隠れる
若い人々の血が
体から流れ出て
泥の中に埋められている間に

諸君は最悪の恐怖を振りまいた
今までで最悪の
子供を産む恐怖
この世界に
私の赤ちゃんを恐れさせる
まだ生まれても、名付けられてもいない
諸君は自身の血管を流れる
血ほどの値打ちも無い

私がどれだけ知っているか
諸君に話せるほどの
諸君は私が幼いと思っているかもしれない
諸君は私がまだ充分学んでいないと思っているかもしれない
しかしひとつだけ確かなことがある
私は諸君より若いけど
イエス様でさえ
諸君がしていることを許しはしない

ひとつお尋ねします
そんなにお金が好きなの?
それが諸君に容赦を買ってくれるの?
買ってくれると思うの?
私は諸君がいずれ気付くと思う
死がその代価を支払う時
諸君が稼いだその金は
諸君の魂を買い戻してはくれないと

私は諸君が死んでくれればいいと思う
そして死はすぐにやってくるだろう
私は諸君の棺桶の後をつける
青白い午後に
そして諸君が埋められるのを見るさ
お墓の底へ
そして私はその墓石の上に立ち
諸君が本当に死んだか確認するのさ